2009年03月30日

10年越しコラボ

 10年以上前に作った懐かしいサイフに再会した

 当時からのお得意サマが〝ぶらさがりちゃん〟の修理に持って見えたのだ

 これがまたものすごく丁寧に使って下さっていて感激!

 思い入れのある作品なので本当にうれしい

 なぜかというと

 このサイフは妊婦が祈りを込めて彫ったものだからだ

 この世に子供を産み落とす不安と緊張に押しつぶされそうだった

 10年前のこのわたしが必死で願ったもの
  


   子供たちが豊かな緑に囲まれムシや鳥と楽しく遊べるように

         SAVE TREES !

   子供たちがおろかな戦争や暴力の犠牲にならぬよう

         LOVE & PEACE !




 せつなくなるほど純粋に願っていた
 
 しかし10年後の今の世界はどうだ

 エコだなんだといわれているわりには

 相変わらず森林伐採は続いているし

 戦争や紛争だってなくならない

 今日にも頭の上をテポドンが通過するかもしれないという怪しい世の中だ

 いろいろと傷ついてきたわたしは

 もう何にも期待しない
 
 でも

 夢は捨てない 

 そしてこの環境の中で強く生きていくためには

 やっぱり自分に毒をもつことだ  

 わたしは 強くて やさしい 毒ガエルになりたいのだ

 そして10年経った今 きちんと母国語で言うのさ

        

           戦争はやめろ!    木を植えろ!    恋せよ人類!

 
 このサイフに新しいこんな↓〝ぶらさがりちゃん〟をつけて10年前の自分とのコラボザイフが完成

 感慨深い作業でした 革やめずにがんばってきてよかった




 
  
Posted by kumi d'oro at 20:39Comments(4)定番の革絵サイフ

2009年03月28日

キンタロック☆

 
  ROCK金太郎ザイフ完成!

  ツキノワグマと相撲を取ってROCKな勝ちっぷり




  どこがどうROCKかって?
 
  これこそがROCKなんだよ

  暴れ遊ぶ怪童キンタロウ

  わき上がるエネルギーの暴走

  縄文の血が流れるわたしの仲間にささぐスーパーROCKザイフなのだ

  ヘタくそでごめん

  でももっとヘタくそになりたいんだよ 

  ROCK魂!

  こちら側は和ROCK



  マサカリギターで ギュイン ギュイ~~ン!!

  

  定番革絵ザイフのファスナーには必ず同じテーマでつくった〝ぶらさがりちゃん〟がついてきます

  このキンタロウザイフには富士山 

  金色の雲の上に乗っかった愛する富士山を彫りました

  これは取り付ける前の姿

  この二つが背中合わせにくっついてサイフにぶらさがります

  並んだ姿がかわいかったのでこちらもアップ

     
Posted by kumi d'oro at 11:06Comments(2)定番の革絵サイフ

2009年03月19日

YMO

 最近you tubeで 初代YMO 視まくってます

 初音ミクのYMOカバーも再結成後のも好きですが

 やっぱわたしは初代が好きです

 なっつかしーーーーー!!!

 当時死ぬほど好きでした 

 細野晴臣とけっこんするつもりでした

 高橋ユキヒロはわたしのオシャレの神様でした

 坂本龍一のコスプレまがいの事もしてました(恥

 YMOのおかげでこのわたしはヤンキーにならずにすんだ といっても決して過言ではないでしょう

 しかしすごいのはどの曲も今聞いても全く古さを感じさせないということ

 名曲ぞろいですわ やっぱすごい人たちだったんだよ

 テクノポリス! くーっ このメロディーのせつない感じがたまらないすなー 

 pvとかあったんだね おもしろいよ
 
 新宿副都心夜景しょぼー! 東京タワーなんか細っ!

 30年前の東京はこんなもんだったんだね

 ライブ映像もなつかしーい!

 一番のお気に入りは高校生のわたしも行った1980年武道館ライブのアンコール「千のナイフ」

 メンバー全員がいっせいに手を揚げてくれたときはホント発狂するかと思いましたよ心の中で 

 そう テクノカット笑(ただの刈り上げ)におじいちゃんの古着のコートを着て終始気取りたおしていたわたしは

 生YMOに興奮し心の中ではすごいことになっているのに 曲にノッて体を動かすでもなく

 なんと無表情で3階席につっ立っていただけなのだ 指くらいはリズムに合わせてピョコピョコやってたかもな笑

 アホである てか失礼である でもねYMOってノリノリ状態で聞く人いなかったんだよ

 YMOに限らず当時の日本人ってライブでノリノリな人ってあまりいなかったんじゃないかな

 特にこのYMOは「無機質」みたいなのがカッコイイってのがあったからね

 踊っちゃうと「ちょっと違うんじゃないか」というのがあったね
 
 アリーナ席では第一次漫才ブームの漫才師みたいないでたちの人たちが地味に手拍子してますが

 ステージの矢野顕子だけはものすごい動いてる  今思えば彼女が一番マトモだ 

 だってこんなダンサブルでカッコイイライブバージョンの曲なんだよ 

 踊りますよ

 今のわたしなら踊りまくりのクネりまくりだ

 人の価値観は変わるものだよね

 当時の刈り上げ小娘のわたしに言ってあげたい

 カッコつけず素直に感情表現せよ 本当の自分で勝負せよと

 たぶんこう返されるだろう
 
 「うるせえオバン(懐)」

 むかつきます

 何にもわかっちゃいない80年代刈り上げ小娘めが気どってんじゃないよ!

 悔しかったら蛾をつくってみろってんだ! 
 
 えーーーーっ!?

 やっぱそこかーーー!?

 そこしかないのかーーー!?

 今日こそ蛾の話はするまいと心に決めていたのに

 んー無念!

 わたくし大して成長しておりませんな トホホ
 






  
Posted by kumi d'oro at 20:34Comments(2)雑記

2009年03月09日

テディー・モス

 
 これをみよ

 

 わたしの「興味のないものベスト10」の上位に堂々ランクインするであろう

 「テディーベア」 を模した

 「テディーモス」 を作っちまったよ

 このいかにも一般受けのよさそうなタータンチェックでよ~


 
 案の定「カワイイー!」とか言われてるさ

 「ふ~ん意外と器用なんだ。」とか

 「ぬいぐるみとか前からつくってたんですかぁ?」

 なんて言われる始末

  (* ̄m ̄)ププッ  このわたしが器用(爆)  ぬいぐるみが得意(爆)

 はぁー ・ ・ ・  み   な   さんっ !   

 ちょっとしっかりしてくださいよ

 わたしがそういう「手作りママ」的な人間にみえますか?

 このテディーモスはね 人間好みに改造されてしまった野生の象徴なのよ

 熊だって人を襲うし 蛾だってすごく怖いもんだしさー(勝手)

 カワイイチェック柄だからって野生のいきものをなめたらあかんぜよ

 っていうメッセージが込められてんですよ

  

  


   ・  ・  ・  なんか わたしってめんどくさいヤツ?だね

 
 
 


 「カワイイ」って言ってくれたんだよ?

 素直に「ありがと」って気持ちになれぬのか?
 
 いいじゃないか カワイイものはカワイイで 

 そうだよ 何が悪いんだよ 

 野生をかわいく作っちゃだめなのかい

 じゃ おまえ(私)が溺愛している手のりインコのぴーちゃんはなんなんだっつーことだよ

 人間好みに改造された野生じゃないのかよっつーことだよ 

 

   ・  ・  ・ すみませんでした ・  ・  ・ ボカーン!! (自爆)



 「キッキッキー! バカなやちゅめ キキーッ!」

 


 
 

  

 







   
Posted by kumi d'oro at 20:04Comments(2)

2009年03月07日

裏原に蛾飛来

   
 (´ー`) お し ら せ (´ー`)



 (↑ピンボケ画像見にくくてごめんね ←スキャンしてや)

 わたしの作っている蛾ちゃんたち

 東京の原宿にある「デザインフェスタギャラリー」に来月展示させていただくことになりました!

 期間は4月10日から4月16日まで ちょうど期間中は「東京・原宿・カワイイ展」ということで

 ギャラリー全体がカワイイモノで埋め尽くされるもよう!

 今ヨーロッパを中心に流行となっている日本発の言葉「カワイイ」を

 様々なジャンルのアーティストたちが表現する1週間

 なんてステキな企画!

 さしずめわたしの蛾ちゃんたちは「キモカワ」組で参加です

       「なにこれー?蛾ー?きゃーキモーー!でもなんかカワイイ~!」

       という具合に来場客をキモカワフェロモンで撹乱させてやるという作戦さ くっくっくー

       kumi 「よーし おまんら!ぬかるなよ!」  蛾 「イーーーーッ!!」

       フフフ かわいいやつらめ  いいかー羽ブルブル震わせてあっためとけよ

       40度ぐらいまでなっ   うげぇ~~~!きも~~~!  

 あとは白くて大きなおカイコさまのラブラブ♂♀ペアを作って完成です うげぇ~~~!

 制作中わたしがきもちわるさに耐えられるかどうかが心配ですが

 これを今回の目玉にしたいのです

 テーマは 『LOVE・繁殖 恋せよ!人類。』

 がんばりまーフ
 
デザインフェスタギャラリー    

  ↑スケジュール4月の一番下  ART PIECE にいまーす 

 
 
        『蛾』 豆知識  

       蛾はじゅうぶん体が温まらないと飛べないんだ

       みんなは羽をブルブル小刻みに震わせている蛾をみたことあるかい?

       あのブルブルは飛ぶための筋肉をじゅうぶんに飛べる温度まで温めているところなんだ 

       飛行機も飛ぶ前にはエンジンをあたためるだろう? 蛾だって同じさ
     
       大型の蛾ではなんと40度位まで体温を上げる種類もいるんだって きもちわるいね

       40度なんていったらインフルエンザかよ!なーんていわれちゃうカモ☆大変大変☆彡 

       みんなも不思議がいっぱいの蛾の世界をのぞいてみてごらん

       ヘタなオバケ屋敷なんかよりよっぽどスリリングな世界がキミたちをまっているよ!

       

       

       

       

       
 

 

   
Posted by kumi d'oro at 21:18Comments(0)

2009年03月05日

ボロボロチューボー

 蛾 5匹目完成

 冬の初めのもうボロボロなコ (=_=)

 アフリカの泥染めのハギレでつくってみた

 
 

 あれはわたしが中2の頃だったか 11月の終わり頃のとても冷え込んだ朝

 テンション下がりまくりの登校時にねむい目をこすりながら歩いていると

 学校のフェンスに何か茶色の布のようなものがぶら下がっている

 ?なんだろと近づいてみると

 それはバカでかいボロボロの蛾だった

 やぶれたからかさのような羽を冷たい風に吹かれながら

 じっとフェンスにしがみついているのだ

 飛んだらすぐ逃げられるようにわたしは蛾から2メートル位離れていたが

 ぐいと横に張った大きな金茶色の羽にある自慢の目玉模様もすっかりかすれてしまい

 リンプンもほとんど剥げ落ちてしまっているのがハッキリ見て取れた

 


 当時チューボーのわたしは毎日泣き出したい気持ちを抑えながら

 ひとりぼっちでボロボロになって戦っていた

 まわりに自分を認めさせたくてあらゆる手段を用いて暴れまわっていた

 そのせいか、目の前でじっと北風に吹かれている蛾の姿は

 まるで我慢強い戦友が黙って痛みにたえているかのように感じられた
 
 そして いちばんさとられたくなかったわたしの心の中身 
 
 愛がほしい という甘えをも その蛾に知られているようで 怖くなった


 

 その日のそうじの時間 いつになく男子が中庭で大騒ぎしていた

 窓から覗くと数人の男子が今朝の蛾を取り囲んでほうきでつついていた
 
 蛾はもう死んでいた



 今思えばあれはヤママユだったな

 確か成虫になってからは飲まず食わず

 繁殖だけして冬に死んでいくやつだ

 

 当時束になって私に説教してきた大人たちの顔は誰ひとりとして心に残ってはいないが

 あの時冷たい風に吹かれていた あのボロボロの哀しい金茶色は

 30年経った今でも瞳の奥に焼き付いて 忘れることができない

 



  

Posted by kumi d'oro at 16:58Comments(0)